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常にクリエイターでいたいがアーティスト傾向が高い人間の考えまとめ。自分が読み返して、面白かったりタメになったりしていますように

イラスト連想ストーリー

募集案件でイラストから連想されるシナリオ募集と言うのがあり、下記のイラストから連想したあらすじを書きました。

よろしくお願いします。

 

※あらすじ
好きな男の子を撃った女の子の話。
異性と女の子は同じ学園の生徒会役員。
異性は生徒会長で女の子は書紀。

ある学園の生徒会では代々事件が起きれば、犯人に処罰を与えている。
事件内容はイジメや器物損壊、別の生徒に危害を加えるなど、事件内容は普通の学園とあまり変わりはない。
ただ最終的に犯人は銃で撃たれるのだが死ぬ訳ではなく、記憶が消され別人となる。

しかし例えば生徒が撃たれた後は、どこかの別の学校の生徒でもいられなくなる。
教師も同じように、学校の教師として就く事ができないようになると言う罰も付く。

青春時代や生徒と触れ合う貴重な時期を、失ってしまうのである。
撃たれたらぽっかり記憶に穴が空き、言いようのない思いを抱えて別人となって、生きていかないといけない。

事件の被害者は警察とかでなく彼らに依頼し、依頼された生徒会は事件の真相や犯人を探り、対処すべき人に銃を撃ってきた。
また銃を撃つのはいつも生徒会長で、生徒や教師の罪の記憶を書紀は記録して残すのが代々からの役割となっている。

書記の女の子は犯人を撃った時に出てくる、罪の記憶が生き物として生まれ変わった蝶を飼うのが日課である。
罪の記憶の蝶(以下、蝶)の処分は、生徒会に一存されているが女の子は好きでそうやっている。

また女の子と生徒会長は小学生の頃からの幼馴染で、その時から恋人として付き合ってきた。
生徒会長は学校内で人気が高く、文武両道で性格も良く、生徒のみならず先生からも期待を寄せられていた。
しかしその生徒会長が、蝶を殺していたのを女の子は飼育している時に知った。
女の子は蝶を飼育していくと、いつの間にか犯人自身や蝶の記憶が分かるようになり、自分の密かな楽しみとして周りに言っていなかったが、生徒会長だけには伝えていた。
飼育している蝶の記憶を見ると、生徒会長は自分と同じ様に蝶から記憶を探りたいと行動しているのが分かった。

生徒会長は書紀が記録しているのは表層的な事ばかりで、女の子はあまり人に興味を持っていないから、先代みたいに薄い内容になっているんだと常々言ってきた。
(女の子としては人の記憶を見るのが好きだけど、記録して詳細に残す気がない。)
そう言った性格を女の子は変えるつもりはないから、生徒会長は蝶から記憶を知る事に決め成功した。
しかし蝶から犯人の心情とかを知ると、いたたまれないような気持ちになった。
また、一度蝶の記憶が分かるようになると生徒会室の蝶を見る度、撃ってきた犯人の事を思い出さずにはいられなくなる。

生徒会長は周囲から期待やプレッシャーがかけられ、自分も理想の生徒会長であるべきと考え、次の世代のために表層的でない記録にさせたくないと思った。
自分が知れば表層的な記録の欠点を解消できると考えたのである。

しかし表層的でない人の記憶を、蝶越しで初めて見た時想像を遥かに超えて苦しくなった。
蝶は女の子を親しんでいるので逃そうとしても離れない。生徒会長の行動や辞任も周囲が認めてくれない。
蝶を殺したい。これからも人を撃って蝶が増えていくし、自分が受け入れられる数を調整していきたい。
そう言う風に考え、蝶が寿命を迎える前に密かに殺すようになっていた。

ただ女の子は蝶を媒体に生徒会長の記憶を知っているだけに過ぎず、蝶をただ単に殺している人物にも見えてしまう。
だからこそ女の子は生徒会長自身から直接話しを聞いたが、気持ちを受け止めたフリをしただけだった。
女の子からしたら蝶に触れてもそうはならず、生徒会長の気持ちがちゃんと分からない。だから自分が可愛がっている蝶を始末して憎い気持ちの方が強い。

彼は彼のままでこのまま生きていくのも何か嫌だし、だから今度は女の子が、生徒会長から銃を奪って彼を撃つ事にした。
放課後によくやる最後のデートの日、女の子は生徒会長の好きな猫耳帽子を被っていた。
デートが終わり、女の子は生徒会長を撃ち彼の学生証を奪い、恋人関係や彼自身の事も終わらせた。

しかし今度は自分が人を殺したのと同様の罪悪感に捕らわれてしまった。
彼との記憶は残したかったので、学生証を獲ったのだが自分が罪を思い出す事になる。
女の子は学生証を持ち続けながら、その罰を生徒会長の家族から受けるために、一人歩き出した。