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常にクリエイターでいたいがアーティスト傾向が高い人間の考えまとめ。自分が読み返して、面白かったりタメになったりしていますように

今のジャニーズ問題に対する違和感

自分はジャニーズ問題にいまだ違和感を抱いていて、「男性への性被害問題」にまだ頻繁に描くのもどうかと思っているけど、その違和感を解消するためにこの文章を書く。

 

元々ジャニーズ問題がテレビ地上波のニュース番組でよく取り上げられるようになった時、テレビリモコンからの番組表で見出しをよく確認していたが、ジャニーズ問題云々と書かれているものはその中になかったものに違和感があった。

ただ自分が見落としているだけかもしれない。他の番組で取り上げる問題についても、そうやって番組表の見出しには書かないかもしれないと感じてはいる。

(そしたらちらっと放送するタイプのものでないのに、『見出しの意味って何?』の話になるけど。)

 

三者委員会の設置とか、被害者のケアに尽力するとかで決着を着けさせて、自分もまあそれでいいかなみたい思っていた。

 

ところがテレビ番組の「占ってもいいですか」でなにわ男子の西畑大吾が『母にジャニーズ事務所へ履歴書を勝手に送らされた』と笑い話として聞いて、地上波メディア何も変わってないなと思った。

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その母は、ジャニーズ事務所に性被害が及んでいることを知らなかった事になるはずで、調べてみると西畑大吾ジャニーズ事務所入所は2011年。

つまりジャニー喜多川が活動していた時期と被る。

 

ジャニーズ事務所の性被害についての訴えは何度も行われてきたわけで、それを地上波メディアが黙殺してきた構図も見えるし、

仮に母がそれを噂なりに知っていて「ただのガセでしょう」と思って送ったとしても、それはそれで問題とは言わないけど、あまり笑えない。

 

東山紀之が自分がニュースキャスターを務める「サンデーLIVE!!」内で、ジャニーズの名称を使い続けることについて考える必要があると言っていたが、ジャニーズと言う名称は今も使い続けている。

 

芸能界の性被害問題全般について考えると、言及程度で終わったものはあやふやとなり、園子温監督や木下ほうかのような確定されたようものはその人ごと、メディアから消している。

 

ジャニーズ問題の場合は被害者が続々発言する『確定側』で、彼らは加害者ではなく被害者。喜多川がそもそもいないのが大きな違いになる。

しかし第三者委員会の設置する、被害者のケアに尽力するからそれでいいでしょとなって、何事もなかったようにジャニーズの明るい話題だけを振りまき続けるのは間違っている。

 

普通第三者委員会を設置したならきちんと内容を洗い出して浄化して、「はい。本当に安全ですよ」と送るのが正しいはずである。

でも今回は告発が次々と起きたのが数ヶ月前だし、そんな短時間で内容を洗い出して浄化はあまり考えられないし、ジャニーズ事務所に入りたい。

送りたい人に向けても情報公開すべきなんじゃないだろうか?

 

そうやって疑問が残る状態で、ジャニーズ事務所に憧れを抱く人を新たに続出させている事は、本当に闇じゃないのか?

もちろんエンターテイメントだし、被害者側で罪がないなら明るい話題を出しても良いかも知れないが、同時にちゃんと暗部を話すのが普通のはずだ。

 

そうでないと、カウアン・オカモトなど告発した人達が浮かばれない。

カウアン・オカモトの発言は妄想なんじゃないか?と言う意見もある。しかしあの地上波メディアでの続けざまでの報道はなんだったのか?と思うし、今のようにまるでうやむやにしたら『彼らの発言は妄想です』と言ってるようなものである。

 

ジャニーズ事務所」と言う名称もなんだろうか? 被害者はこの名前を聞くだけで、ダメージを負ってるとかないのだろうか? それとも日常的に名前を聞いて慣れてるのか?

ジャニーズ事務所及びジャニー喜多川に恩義を感じている所属芸能人達も大勢いる。彼らの中には名前を変えるべきでないと考える人達もいるだろう。

しかし被害者達が「変えて欲しい」と発言したなら、変えるべきだ。(発言してないかもしれませんが。)

 

それともジャニーズ事務所側も『自分達の言及は諸事情あってできないけど、闇を思い出して欲しい』と思って、ジャニーズ事務所の名称や『ザ・少年倶楽部』や『裸の少年』の性を連想させる出演番組名をそのまま使い続けるのか?

だとしたらそれも歪だし、自分達が出来ることはこのジャニーズ問題だけじゃなく一庶民レベルでも『これは間違いなくおかしい』と発言して、それを大きな輪にして世の中を変える事ぐらいである。

 

また地上波メディア報道に見切りを付け、正しい情報を掴む力も必要である。

(そうしないと自分が加害者になったり、被害者になったりもするので。)