idea part

常にクリエイターでいたいがアーティスト傾向が高い人間の考えまとめ。自分が読み返して、面白かったりタメになったりしていますように

ドラマ「コントが始まる」を見終わって、(夢についての当たり前な価値)

荷物持ちジャンケンのイラスト

www.ntv.co.jp

「コントが始まる」約3時間前(このブログ記事の執筆時点から)に見終わりました。

面白かったです。

お笑い芸人として成功しようと言う夢に向かって頑張ろうとした若者達が、実現は出来なかったもののそれぞれの道に歩んでいくお話。

こう書くと一見暗い物語に感じますが、映画のように2時間で終わらせるものではなく1時間の連続ドラマと言う形で丁寧に描き、明るい未来を提示させて良かったです。

多数の登場人物のそれぞれの視点で、同じ場面を描写して深堀りするのが新鮮でしたし、多数視点の脚本が書けて良いなあと思いました。

(脚本が手慣れてない内、多人数ものを書くのは危険と言われており、自分自身もそう言うのが求められていないと思うので)

 

第1話で一度「解散する」と決めて、芸能事務所社長に「もう一度考えてみないか?」と言われ一度考え直し、お笑いトリオのメンバーがそれぞれぶつかり合って解散の意志を固めました。

最終回では解散ライブを行い、しんみりとしたものではなく、とても爽やかなものにまとめているのが印象的で、実際の解散ライブもそう言うものかもしれないと思いました。

 

そして夢と言うのはこうやってきっちりと諦められるものだけではなく、人によっては呪いのようにずっと追いかけるものでもあります。

劇中副業をやっていたように、別の事をしなから夢をずっと追いかけている人は大勢います。

私の場合は家族に住まわせてもらって、夢に向かって行動しながら文筆業で曲がりなりにもお金を頂いてます。

ただ一人暮らしをするには十分なものじゃなく、正直家族に住まわせてもらわなかったら夢を諦めて会社員になろうと何とか必死になっているかもしれません。

 

夢と言うのはそう言う許されている環境があって初めて成り立つもので、「コントが始まる」でも社長が「売れてないからクビだ」だと言ったら、彼らはもっと早くで諦めてたかもしれません。

ただ夢を追いかける形は昔と比べて多種多様になったと信じたい部分があります。

(自分の事に限った話で考えてないと思います。)

例えば漫画家なら「雑誌で発表する事が全てでない。SNSで積極的に発信したり自分の漫画を載せたブログを載せる人も漫画家だ」と言ってい人もいました。

ドラマで出てきたお笑いトリオで考えると、テレビや舞台に積極的に出るのが全てではないと思いますし、路上お笑いライブとかも考えられます。

(実際にあるようですし路上お笑いライブ - Google 検索

また物産館で物を割引してもらう代わり、買った商品に関するコントをやると言うのも手かもしれません。

それに実際に吉本興業所属の無名のお笑いグループが、Youtuberとして人気を獲得したと「ダウンタウンDX」で紹介されていました。

 

これが野球選手とか勝ち負けのハッキリしているものだったら、「夢を叶えた」「夢が実現できなかった」の白か黒の2択になるかもしれません。

お笑い芸人や自分がやっているクリエイターとかアーティストみたいに、勝ち負けがハッキリしていない方だったら、夢に向かう手段がいくらでも出てきそうです。

 

しかしだからこそ叶えられていない夢は『呪い』にもなったり、自分でどこか決着を付ける(一生その夢を追い求めるのも含む)必要が出てきます。

「コントが始まる」でも自分達で解散と言う決着を付けましたし、青春に一区切りを付けるような表現もなされていました。

自分の場合人に『夢を諦めないで』と簡単に言えませんし、もしかすると『夢を諦めた方がいい』と言うかもしれません。

 

なぜならドラマの中で「お笑い芸人を続けるべきか?」と相談された鈴木浩介演じる恩師が、「辞めたほうがいい。30代手前になったら段違いに苦しくなるぞ」と答えました。

私はこの気持ちがすごく分かります。

 

夢を諦めなかったら、様々な意味で周りとのギャップに苦しみ続けるかもしれません。

夢をハナから持ってないように見える人。夢を諦めた人。また夢に向かって実現しているる人。

色んな人がいると思いますし、周りにいなくても有名人みたいにずっと活躍している人に対して、私は劣等感も正直あります。

ですが、夢を諦めたら劣等感を感じないかと言ったら人によりますし、「やり切ったから未練はない」と言う人や「夢を諦めたつもりでも呪い」みたいに感じる人もいるかと思います。

 

ただ結局、夢を諦めても応援してくれる人がいれば良いような気がします。

「コントが始まる」でも有村架純演じるファンが、菅田将暉演じるお笑いトリオの一人に「解散してもずっと私はあなたのファンです」

と言いました。

お笑いトリオそれぞれには夢を諦めても応援してくれる人達がいて、彼らが夢を諦められたのもそう言った背景があるからかもしれません。

 

夢を諦めようと諦めてなかろうとも叶えてようとも、いちばん大事なのは(どんな状態でも支えてくれる人)かもしれません。