アニメソングは真の意味で認められていない
アニソンは真の意味で認められていません。
アニメ中に出てくる固有名詞が何度も出てくる最新のアニメソングが、オタクの集まりではない人達のカラオケの場で歌われるのが歓迎されて、そこで初めてアニメソングが認められていると言えます。
一度アニメの最初や最後に使われている意味以外のアニメソングの定義をします。なお特撮ソングもアニソンの一種とします。
・アニメ中に出てくる固有名詞が何度も出てくる
・主に主人公など登場人物の心情を表現している
・アニメには出てきてない人物を作り、その人物の心情を表現している
・アニメの一場面を歌っている
・元々アニメ用に使われていないのを採用
・殆どかもしくは全く考慮されていないもの
アニメソングはイメージソングだと言う意見もあり、なるほどと思います。
「アニメには出てきてない人物を~」云々は、例えば優里のドライフラワーが鬼滅の刃で主題歌やエンディング曲として使われてもおかしくありません。(『鬼になった今でも、その人を愛してる人の視点』と言う後付けが出来るので)
また「アニメのOP・ED映像は歌のMV」と言った意見もありますが、これも相まって聞くリスナーが好きにアニメの曲だとイメージ付けてやっている部分が多いはずです。
だから上のアニソンの定義も含めて、アニメソングはイメージソングとなりますが、メディアがアニソンを押し出している割には固有名詞が何度も出てくるものがありません。
自分のその頃がそうですが、小学高学年になると例えアニメや特撮自体は好きでも、固有名詞が使われているアニソンに抵抗を示す人が多いと思います。
固有名詞のあるアニソンは子供っぽいのかもしれません。
その背景もあってJ-POP(この言い方何か古く感じますが)の業界が、日本のアニメが世界に支持されていたり、OP・EDは歌のMVみたいになってくれるのでJ-POPをアニソンとして売り出しているのですが、アニメソングは真の意味で認められていないのは間違いありません。
なぜなら固有名詞のあるアニソンを歌うのは恥ずかしい。聞くのも恥ずかしいと言う気持ちがあるからです。
オタクの集まりではない人達のカラオケの場でプリキュアが歌われたとしても、昔好きだったプリキュアシリーズの曲だから懐かしさで共感しているのでしょう。
自分達が見ていない最新のプリキュアシリーズの曲を歌うかは、例え子育て中の娘がハマって見ていても微妙な気がします。
あと前に星野源が「ドラえもん」の固有名詞が何度も出てくる新曲「ドラえもん」をリリースした時、今の固有名詞が使われていない昨今に疑問を問いかけていると言う記事がありましたが、
これに対してコメントで「だってそう言うの歌ったらカラオケで引かれるし」みたいに書いてあってやっぱりなと思いました。
星野源が「ドラえもん」をリリースできたのは、星野源はドラえもん自体が好きと言うのが世間で知られている背景。ドラえもん自体の知名度から来ています。
星野源がそれ自体も好きかは分かりませんが、同じ様に固有名詞を沢山使いそれ以外でも世界観をきちんと表現した「クレヨンしんちゃん」をリリース出来るかは、微妙なほど危ういバランスがあると思います。
それでもなぜメディアでアニソン特集が組まれているかについては、アニメソングにすればお金になりやすいからです。
また固有名詞を使わなかったり、世界観にちゃんと即しない事で見る人が恥ずかしくなくアニメを作るようにしたからです。
今のスーパー戦隊など固有名詞が使われているアニソンなど、そう言う源流がちゃんとあるはずなのに、これを一旦なしにしてやっています。
アニメソングは真の意味で認められていません。認められているとしたら、アニメソングはビジネスになると、ちゃんと業界にアピールできると言う意味です。